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おにいちゃんのおもちゃ

第34章 代用品:兄

家に帰ると、美砂はシャワーを浴びていた。


前はすぐ食事を作っていたのに、最近はシャワーを浴びていることが多い。
まだ彼氏とやらと続いているのか?


……関係無いけど。







俺は夕食を作ることにした。


「おにいちゃんのパスタ、やっぱりおいしいな!」
「そうか?」


いつもの夕食。
皿洗いは美砂がしてくれる。
その後ろ姿を俺は見つめる。


「美砂、宿題するねっ」


リビングから出て行く。


「美砂、久しぶりに、見ようか?」
「えっ?……大丈夫だよ?」


何かを察したのか美砂は断る。


「なんで?前はよく、見たよな?」
「うん……」
「俺の膝の上でいつもしてた、だろ?」


美砂の顔がびっくりしたように真っ赤になる。
肩が小刻みに震えている。


「部屋に行くよ」


美砂は黙って頷く。

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