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もう1度好きになってもいいですか?

第4章 ふたりの過去

「お前さ、純平がこっちにきた理由知ってるよな?」

「…うん」



そう、あれは忘れもしない7年前のことだった。

その頃はあたしたちは10歳という年だけあって、学校では距離を置いていた。

お互い、苗字呼びで、話しかけず、ただのクラスメートどうし。

だが、あくまでも学校のとき、だけ。

家に帰ると、玄関にランドセルを放り出し、すぐに純平の家に向かった。

「今日はどこいく?」



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