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もう1度好きになってもいいですか?

第5章 ひとつ屋根の下⁉︎

「本橋くんは…
つらくないの?
苦しくないの?」

「つらいし、苦しい。それに切ない。
はじめは、俺のこと、追っかけて来てくれたのかと思った。
でも、違った。
もう、俺はあいつを見守ることしかできない。
お前には悪いけど、杏には幸せになってもらいたいんだ。
駿と一緒になってほしいんだ。
あいつだったら、幸せにしてくれるはずだから。」


「本橋くんは、本当に杏が好きなんだね。
うらやましいよ、こんなに人に想われてる杏が」

「高橋…」

「私ももう少し、好きでいてもいいよね。
駿が杏に想いを伝えるまで…」


その瞬間は思ったよりも早く、訪れた。

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