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齟齬

第10章 10




すみれの手が


僕の背中を

強くつかんだ。


最後の瞬間を

今まさに駆け上がる彼女。


すみれの為に

もうすこしこらえなくては…


そう思った時


僕の自制心は


それ以上にない

熱いものに

飲み込まれてしまった。




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