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齟齬

第12章 12


上着の内ポケットを探った。


以前見た

名刺と

真っ白な封筒を

僕の前においた。



「合格者の報酬よ。」



封筒には

ベニヤ板ほどの厚さの

1万円札。


「これはなんですか?

 断ったらどうなるんです。」

「どうにもならないわ。

 口止め料…
 支度金…




 それは悠くんが決めることよ

 もっと欲しいと思わない?」   





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