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齟齬

第12章 12



ガラスのように

冷たかった声に微熱をおび

言い終えると

目の縁が

わずかに赤くなっていた。


そして

てれたように


「今日はもう帰りなさい。

 うちのクラブでやってみたいなら

 明日中に連絡をちょうだい。

 待ってるわ。」


僕は足を引きずって部屋を出た。

彼女は玄関まで送ってくれたが

目もあわせずに扉を閉めた。


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