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齟齬

第1章 1


「いらっしゃい


 待っていたのよ。


 あなたらしいわ。時間通り。」


腕時計に目をやり

僕を見上げる。


黒のパンツスーツ

ビスチェのうえの白い胸が

目に飛び込む。


初めて

僕が彩香を意識した日に

着ていたものと同じ。


彩香の心使いが

嬉しかった。


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