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齟齬

第5章 5






「おねがいね。はるかちゃん。」






ここでいつも母は消えてしまう。


手をのばし

声を張り上げ

必死に

母に縋り付きたいのに


母は


その笑顔のまま


消えてしまうんだ。



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