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齟齬

第10章 10

「その子が

 あなたの値段を教えてくれる

 このこが貴方の相手よ。」


黙ったまま

真っ直ぐ紗智子の横まですすむと

紗智子は

少女の腰に腕を回してた。



「すみれ

 柏村 悠くんよ。

 挨拶なさい。」



僕から視線をそらさず

少女の腰骨を軽くたたき

僕の前に

一歩近づく。



「 ・・・すみれ


  です。・・よろしく。」





  

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