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幼いえっち

第16章 聖なる夜

8時が過ぎて、二人は帰ることに決めた。


教会の入り口は硬く南京錠で閉められているから
二人はまたあの換気口の窓から出なくちゃいけない。



もう一度振り返って、教会を見渡す。


「カイくん、来年もココ来れるかな・・?」


ろうそくが消され、外の街灯の明かりが少ししか入ってこない教会は物悲しい。


「どうだろうなぁ・・
俺はもう無理かもな。
さっきも言ったけど俺にはこの換気口、もう小さすぎるよ。」


カイくんが換気口を見つめる。



「でもさ、俺らも来年は中学生だし、もっといいとこみつかるさ」


カイくんが頭をぽんぽんと撫でてくる。



胸が少し痛くなる・・
もう、一生来れないかも知れないんだ

名残惜しいままカイくんに促され先にチカは外に出て、
あとから来るカイくんの手助けをする。




外は寒くて、星がきらきら輝いていた。



今年もホワイトクリスマスじゃなかったな



二人はチカの編んだマフラーを一緒に巻き、
家に向かって歩き始めた



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