幼いえっち
第22章 君に触れたい
「こちら、よろしかったらどうぞ。
有名堂の桜餅と、緑茶でございます」
後部座席のテーブルに
運転席から乗り出したジョシュが並べてくれた。
丁寧に、小さなお絞りまである。
肩幅の広いジョシュの体が、
フロントウインドウからの光をさえぎった。
「あ、お気遣いなく・・・」
車の中なのに、
家の中みたいな会話が成立する。
高い車って、なんかすごいなぁ。
あたしは差し出されたお茶を一口飲む。
美味しい・・・
「車の中なのに、
なんでもあるんですね」
バックミラー越しのジョシュの瞳に話しかける。
「ええ、お嬢様が学校帰りにお腹を空かせた時のため、
季節の菓子をいつも用意しておりますので」