幼いえっち
第26章 ふたりの場所
グラウンドの整備やボール拭きを終えて
カイくんはやっとあたしのところへ来た。
「待たせてゴメン、一緒に帰ろう、チカ」
あたしは頷きカイくんと数ヶ月ぶりに一緒に帰った。
「チカ・・・最近、一緒にいてやれなくてゴメンな」
通学路の途中、カイくんは呟いた
あたしは慌てて首を振る
「そんなっ!
気にしないで!
部活がんばってるの、
応援してるもん」
カイくんは微かに微笑む。
「チカ、たこ公園、寄ってかない?」
夕日が終わり
もうあたりは暗い。
でも、久しぶりのカイくんとの時間。
断る理由なんてない。