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海蛍

第1章 2010年 夏

――・・やっぱり居た。

俺は少し離れた所から今日も来てる君をそっと見つめる。


夜、この時間必ずこの海に来る彼女。


何だかいつも寂しげな表情の彼女が気になり俺から声を掛け、今では逢う度に話すようになった。


彼女の名前

仕事

好きな食べ物






恋人の存在


知りたい事や・・知りたくなかった事まで彼女と沢山話をするこの時間がそれでも1番の楽しみだった。

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