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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

遥人は昔から俺とは対照的で。


俺は余り人付き合いが得意じゃなく。

万人に優しいわけでもなく。

勉強もスポーツも得意だったが、人付き合いだけが苦手だった。


遥人はその逆で。


とにかくいつも周りに人が集まってて、とにかく輪の中心に居て。

その輪には男女問わず沢山居て。

勉強も取り分け俺より出来ず

スポーツも俺より出来ず。

でも人からの信頼も人気も凄くて



俺はそんな遥人が大好きで

そんな遥人が少し羨ましかったりもして。


そんな遥人が好きになったのは

俺の彼女。



だから蛍が遥人に惹かれるのも悔しいけど分かる。



だからこそ




憎い。

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