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許嫁から始まる恋

第2章 EPISODD #2



 ―ッ小春!


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――――



 「ん…
 んン…?」


目を開けると、目の前には白い壁と、
冬馬の顔に兎の顔と―鮫島 遙の顔が
ある。

三人共、心配そうな顔で私を見る。


 「小春ッ」

 「小春…
 良かった。」


兎は私が目を開けたのに気付いて、
名前を呼び、冬馬は安堵の息を吐く。

私は体を起こして頭を抱える。
痛い。特に後頭部が。


 「小春、起きるな。
 まだ寝てろ」

 「う、うん」


冬馬は私の肩に手を置いて私を
ベッドにゆっくりと寝かせる。


 「なにがあったの?
 それに此処、保健室?」


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