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許嫁から始まる恋

第2章 EPISODD #2



 「ただいまー」


家のソファでのんびりしていたら、
お母さんの声。

扉の方を見ると、お母さんとお父さんが
立っていた。


 「二人共、おかえり」

 「小春、ちょっといいか?」


私は二人におかえりを言うと、
お父さんが私の隣に座る。


 「どうしたの?お父さん。」

 「小春。小春ももう大人になるから
 言わなきゃならないことがある」

 「言わなきゃならないこと?
 私に?」

 「小春には許嫁がいるんだ」

 「……はい?」


許嫁?
許嫁って親が決めた結婚相手だよね?
その許嫁が私にいるって事?


 「遙君。入ってきなさい。」


私が頭の中で悩み、考えていると、
リビングの扉が開いて、一人の男性が
現れた。


 「―う、そ…。」


私は目を疑った。
だって、そこには今日赴任してきて
私のクラスの担任―鮫島 遙が居るんだもん。

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