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許嫁から始まる恋

第3章 EPISODE #3



 「なんで、知ってるの?」

 「知りたい?」


テーブルに頬杖をつき、小首を傾げて
やんわりと大人の微笑みを見せる。


      ―ドキンッ


その仕草を見て、私はときめく。


 「小春、小さい時からずっと
 飲んでいるから知ってるに決まってる」

鮫島 遙は私に微笑みかける。

心臓がうるさい。
さっきから鮫島 遙の微笑みに
心臓が鳴って止まらない。
なんで私は鮫島 遙にドキドキしてるの?


 「そぉ。」


私は鮫島 遙から視線を外し、朝食を
素早く食べていく。


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