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足早に学校を出ていく｡
やばい｡遅刻だ｡
俺は､左腕につけている腕時計に
目をやりながら校門を通り過ぎる｡


　―13時15分


13時30分までには駅に到着して､
小春の両親と会わねばならない｡

学校から駅までは30分はかかるな｡
ﾀｸｼｰを使うか｡

辺りを見渡しﾀｸｼｰを探す｡
だが､辺りにはﾀｸｼｰは見当たらない｡


　｢…ﾀｲﾐﾝｸﾞ悪い｣


俺は空を見上げ､ﾈｸﾀｲを緩める｡
そして､準備運動｡
ちゃんとしておかないと､
足挫いたりするからなぁ｡

準備運動を終えると､前を見据え
俺は駅に向かって走る｡

久々に走るから多少､しんどい｡
でも､遅刻はしたくない｡


　｢はｯ…はぁｯ…｣