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許嫁から始まる恋

第6章 EPISODE #6



 「はぁ…」


壁に頭をくっつけ、ため息を吐く。
この先小春にどう接すればいいのか
わからない。

昨日は小春の口から「あり得ない。」
「認めたくない」の言葉を聞いて
結構辛かったし、凹んだ。

今日は小春にどう接してどう
話せばいいのか。
話しかけても無視されないかな。
いや。それ以前に話しかけて
くれないかも。


 「はぁ…」


再び、ため息を吐く俺。

シャワーの蛇口を閉めて風呂場の扉を
開け、タオルを取り出す。
体を拭いていると、いきなり扉が開く。
目を向けると、小春が扉を開けた
みたいだ。

小春が硬直してる。
とりあえず、挨拶をしたら叫ばれて
扉を勢いよく閉められた。

…裸見られ、ちゃった。
完全に嫌われたな。


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