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許嫁から始まる恋

第6章 EPISODE #6


なにもすることないから、
冬馬の部屋から本、持ってくるか。

リビングの扉を開けると、
髪が濡れたままの小春が浴室から
出てくる。

気まずいな。
でも、お腹すいてる筈だよな。


 「ご飯、食べる?」


小春は小さく頷いてくれた。
そんな些細な仕草も可愛く思える。

俺は、リビングの扉を開けたままにして
キッチンへと向かい味噌汁をお茶碗に入れ
ご飯を善そう。
小春がリビングに来ると、椅子に座り
その目の前にご飯と味噌汁を置き、
小春の大好物なバナナオレも置いて、
小春の向かい側に座る。

小春は手を合わせ、味噌汁が入った
茶碗に口を付け一口飲む。


 「美味しい」


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