テキストサイズ

許嫁から始まる恋

第7章 EPISODE #7


はぁ、と小さくため息を吐き
部屋に戻る。

部屋に入るなり、冬馬がいつも
寝ているベッドに携帯を投げ捨て
ベッドに倒れこむ。


 「結婚しないって言われたら
 流石に俺も傷つくぞー…」


ぽつりと呟き、天井を見つめる。

外の天気は、雨時々雷。
俺の心の天気は、どしゃ降りの雨。

窓の外を眺める。
窓の外は時々、小さく光りながら
雷鳴が轟いている。
時折、雷鳴が大きく鳴ったり
小さく鳴ったりする外の景色を
眺めていると、部屋が暗くなった。


 「…停電か?」


ベッドから起き上がり、部屋の
電気を点けるが、点かない。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ