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許嫁から始まる恋

第8章 EPISODE #8

*KOHARU SIDE*


私の頭をクシャクシャって撫でて、
嵐のように去って行った遥。


 「頭、撫でるなんて…卑怯だっつうの」


クシャクシャにされた頭に触れて、
ほんのりと頬が赤く染まっているのが
自分でも分かる。

階段を登って、自分の部屋に入り
制服へと着替える。
先程まで弄り続けていた前髪。


 「前髪、伸びたなー。」


目にかかるまでの長さの前髪と
ロングの黒髪。
はっきり言って、鬱陶しい。

切りたい。
でも切ってもまた伸びる。
どうしようかな…。


 「小春ー。準備出来たー?」


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