
恋の居場所
第26章 秘めた想いの真実
「大丈夫か?」
「...うん」
こんな時にあれなんだけど顔合わせずらいよ
「とにかく戻るか」
「そうしたいんだけど...足怪我して..」
立つ事すら痛いってやっぱ折れてたりするの?
肝試しで骨折?
「背中乗って」
低い姿勢にかがんでくれてる
春樹の背中にあたしがくっつかなきゃならないの?
「でも..」
「こんな男嫌だと思うけど今は我慢して」
ゆっくり首に手を伸ばして背中に乗っかる
あたし男の子で冬磨とおっさん以外にしか重さ知られてないから恥ずかしい..
「あったかい..」
あたし何言ってんだろ
ポツ..ポツ..ザァァァァーー・・
「やべ、雨降ってきた..
とりあえずあそこにある空洞入るか」
あたしを抱えながらも走ってくれてる
