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それでも、私は生きてきた

第1章 記憶にあるパパとママ

小学3年生

我が家に子猫がやってきた。

三つ子の兄弟のうち、
2匹がきた。

名前は、
マーブル・チョコ。

名前は姉が付けた。

マーブルはお姉ちゃんの!
チョコはユリのね!


可愛くて可愛くて…

初めての動物の触れ合いは
我が家に笑顔をもたらしてくれた。

でも、
チョコは死んだ。

もうすぐ1歳だったのに。

いつものように

チョコとマーブルがお庭に遊びに行った。

母は、二匹の帰りを
夜中まで待った。

マーブルだけが帰宅。

チョコが帰ってこない…。
心配しつつ、
帰って来れるように。
と、猫一匹通れる分だけ、
縁側の戸を開けて眠りについた母。


朝、
母は何かを抱きながら

起きて起きて!!!!

ものすごい剣幕で
私と姉を起こしにきた。

何持ってるの?

母の腕の中には

白目を向いて口を大きく開けて
硬直したチョコがいた。


車に衝突したらしい。

命の尊さを知った瞬間だった。
こんなにもアッサリ
死んでしまう。

昨日まで温かい体に
可愛らしい鳴き声で
私の側に居た姿とは
違った。


死ぬ、とゆうこと。
永遠に生きてるチョコには
会えない。

でも、
学校では笑っていた。

うちの猫、
今日死んじゃったんだ〜。

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