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それでも、私は生きてきた

第63章 ケジメ

正直、突発的な行動だった。

夜。

走り書きの手紙を残し、
ささやかな荷物を抱えて
小田家を飛び出していた。


お世話になった恩を仇て返すような形になることを、
心苦しく思いながらも
私の心は止まれなかった。


大きなトラブルがあった訳ではなかったものの、
自身の中に積み重なっていく不安が
消し去れなかった。



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