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それでも、私は生きてきた

第72章 罪を犯した日

病院に到着すると、
シーンと静かな空間の中に私と彼だけだった。

受付に声をかけ、手術費を支払う彼。

9万強と聞いていたが、
支払いは8万程度だった。



1万くらい安いね。

と、支払いを済ませてソファーに座りながら
彼は言う。

ワンピースをぎゅっと掴む手は、じんわり汗が滲んだ。


受付に診察券を渡して3分程度でスグに呼ばれる。



行ってくるから。


うん、俺。待ってるから。


わかった。





今日から、私は

大きな罪を背負って生きる。

彼と共に、


罪を償う………。

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