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それでも、私は生きてきた

第8章 先生、私死にたい

お疲れ様でしたー。

スタッフの終了合図と共に、
周りの人たちが立ち上がり
ざわめいていた。

あの…すいません。

座ったまま、携帯をチェックしていた。
女性の声に気付き、
顔をあげると、
目の前に先程、リストカットの話をしていた女性が
笑顔で目の前に立っていた。

あなたもリスカなの?
私もなの。

と、言って長袖を捲り上げた女性の手首には、
クッキリと赤い傷跡があった。

他人のリスカの傷跡を
目の当たりにしたのは、
初めてだった。

これまで、サイトの写メでは
血液の流れる腕etc散々拝見してきたものの、
肉体の傷を見たのは、
初めてだった。

その後、
その女性と会うことはなかった。


私が、ミーティング参加を
しなくなったから。

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