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それでも、私は生きてきた

第14章 生きれるから、おいで

イベントが終わり、
帰宅途中の車内
母の笑顔とミーティングの話は
永遠と続いた。

代表はね、…
リハビリはね、…
ミーティングではね、…

止まない雨のように、
母の言葉は降り続けた。

私の頭の中では、
母の望んでいること。
を、考えていた。

母は、
濁しつつも、本心は
私をリハビリ施設に入所させたいはず。

母は、本当にわかりやすい。

母のミーティング参加は、
姉も父も
快く思うことはなかった。

夜になると、
家事もそっちのけで
年外れなオシャレをしながら
ウキウキで
何時間も外出する。

行きたいなら行きなよ。
家事、やっとくから。

と、母の背を押したのは私。

母の考えている事を悟った今、
ミーティング参加を手伝ったことを
酷く後悔した。

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