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遠い幼なじみ

第8章 適わぬ人

カッカッカッカッ....








夜道に、高いヒールが地面に打ちつける様な音が響く。









ホント、こういう時だけは足速くなんだよね。なんでだろ。















「ハァッ、ハァッ………」









なんて呑気な事を考えていると、段々息が上がって来た。







疲れたな………














カッ!!







「いぃっ!!!





……たぁ~~!!!」







無心で走っていると、十字路付近で、不注意に着地所が悪く足をグキッとひねった。





どちらかっつったらゴリッて感じだけど。






それでもかなーり痛くて、私はその場に座りこんだ。












………最悪。




今日私絶対運ないよね。


そういえば星座占い最下位だったような。












……ちょっと、泣いちゃおっかな。





そんな弱音が頭をよぎると、堰が切れたように道端構わず涙がブワッと出てきた。














「……ウッ………ク、グスッ………ウ……」






流石に声を上げては泣かないけど、涙が次々と溢れ出してくる。













………自分に、こんな感情があるなんて知りたくなかった。





私の中にあるのは悲しみでも、失恋した痛みでもない。












静流先輩が、




















憎い

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