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妹えっち!

第22章 両親が…







 ふと璃乃は目が覚めた

 着信の音があった

 しかしそれより肌に触れる心地いい体温に心を奪われる

 着信を無視して額を手のひらで触り、頬と首を順に撫でていく

 着信は止まった



(熱、少し引いた…?)



 璃乃は微笑む
 いい夢でも見てるのか峰斗は可愛い寝顔であらせられる



 ~♪~♪
 着信が再び鳴り響く



 ピッ

「もしもし」



 璃乃の携帯ではない
 兄の峰斗の携帯だった



『…………誰、あなた?』
「そっちこそ誰?」
『……私が先に聞いてるの
持ち主はどうしたの
なぜ彼を差し置いてあなたが出るの
もう一度だけ聞くわね
あなた、誰なの?』
「詮索屋は嫌われるよ
まぁ……親しい者、とだけ」



 ディスプレイに映っていたので璃乃は電話主が斑鳩恵理子という兄の元カノであること知っている



『親しい…?まさかあなた』
「………」
『峰斗の新しい彼女ね?』
「そうだよ
だったらなに?」



 璃乃は迷いなく言い切る



『…彼を返して頂戴?』
「声が怖いよ」
『あまり私を怒らせないで』



 高飛車な女だと思った



「…いやだね」
『なんですって?』
「渡せないね」
『…随分自信がおありね』



 笑みを強めて何か言おうとした璃乃だったがその前に携帯を奪われる



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