
妹えっち!
第8章 コンビニ
「新しいのほしいんだよ」
「たくさん持ってるじゃん!」
「なんで知ってんの?」
ギクリ、とこわばった
言い逃れができない
「そ、掃除してたら…たまたま…」
「ふーん」
視線がイヤだ
こ、ここにいたくない
「見たの?」
「み、見てない…」
「ホントに?」
「しつこい、捨てなかっただけありがたく思ってよ?」
「じゃあ俺の好みとか
全部バレちゃったんだ?」
沈黙はやばいと思ったが
何も咄嗟に出てこなかった
「いやらし」
「し、心外…!」
「かわい、赤くなってる」
「な、なってない!」
「俺のアイス買ってくれるよな?」
嫌とは言えなかった
からかうだけからかわれて
言いように遊ばれて
聞けば財布持ってこなかったと言うではないか
お兄ちゃんは最初から
どうやって私に出させるか
首を縦を振らせるか
ゲームをしていたのだ
「…妹にたかるのやめてよね」
「もう最後にするって」
「ホントかなぁ」
「だって俺バイトするから」
私は固まった
私とお兄ちゃんにとって、それは周囲が思うより深い意味があった
