
妹えっち!
第8章 コンビニ
そもそも私に一杯に食わせる事だってできる頭のいいお兄ちゃんが、私の機嫌を損ねるようなヘマを何度もするはずがなかった
「璃乃?」
「………帰る」
まるで嫌われるよう
仕向けているみたいだった
そうすれば合点がいく
嫌がりそうな事ばかり…
いやらしい事とか
妹に似てるエロ本とか
私は軽蔑するしかないのに
「おい待てって」
悲しかった
どうしてそんな事するのか
ちっともわからなかった
私はこんなに
お兄ちゃんが大好きなのに…
コンビニから出る
途端に耳障りな声が聞こえた
「ぎゃっはっは!」
「お前サイテーだな!」
「いいんだよオレの玩具だしな
なんでもするぜ?バカだから
でももう飽きてきたから捨てっわ
次のオンナ探さねーと」
「もったいねーよ
オレに回してくれよその女
500円でどう?」
「売った」
タバコをふかす三人組
高校生だとは制服でわかった
コンビニの前に座り込み
ガラの悪さが滲み溢れている
見た目ではなく性根が最悪
話の内容も最悪だった
私は気づいたら一人の後頭部に膝蹴りをかましていた
ウンコ座りしてた男は自重を支えられなくなって、顔面からコンクリにダイブしている
「イッテェ!」
「誰だてめぇコラァ!」
「迷惑」
私の姿を見ると
不良の目の色が変わる
「ふーん、へぇ?」
「スッゲイイじゃん?」
「なぁ?ぎゃっはっはっ!」
本当に耳障りだった
頭の奥がちりちりする
「なにお前、いきなりヒドくね?」
「慰謝料払えよ?」
「顔だぜ?すりむいたの
どうしてくれんの?」
手を伸ばしてくる
