テキストサイズ

『ママ』

第3章 あれ?

保険センターから依頼を受け無料で見てくれる小児科の先生、千原先生がいた。


千原先生、保険センターの担当の池田さん、真、私の4人で八畳程の部屋で話すことになった。

千原先生とは数回お会いしたことがあり、優しいおばさんって印象の方で物腰柔らかくさすが子供を相手にしてる方だなって印象を受けていた。

千原先生が、病院の結果に目を通し、私の目を見て…


『病院で結果について何か言われなかったですか?』

『異常はない。平常だと言われました。』

『そうですか…。


自閉症って聞いたことありますか?』


『えっ…。
ドラマで自閉症をテーマにしたのを見たことがあり、こだわりが強いというか、ルールがあるっていうこと位なら…。』

『こだわりは自閉症の子の特徴とも言えます。

こだわりやルールはどこで出るか分からないんです。

日常的にしていたことがそのままルールになることもあります。

自閉症の子は目からの情報のほうが分かりやすいことがあります。

紙などで示して情報をあらかじめ提示させ…





…。』


ーーーなんで?


自閉症の話をしてるの?


真は、病院で異常はないって…。


ただ遅れてるだけじゃないの?


ただちょっと発達がゆっくりなだけでしょ?


違うの?


真は…



自閉症なの?



そんなことが頭の中をぐるぐるしていて、千原先生の話を途中、途中でしか聞くことが出来ず、家に帰宅し、携帯で自閉症を調べていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ