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『ママ』

第6章 親戚の目

三歳になる少し前に親戚の集まりがあった。

二歳になる愛ちゃんという、

兄の娘は

『こんにちゃ。』

と笑顔で挨拶してくれた。

真はと言うとその辺にあるバックや、集まりで飲もうと準備されていた焼酎で自分の周りを囲み始めていた。


私は親戚に真が自閉症と言えずにいた。


心配かけたくなかった




というのは多分建前で自分が傷つきたくなかったんだと思う…。


焼酎の瓶をかちゃかちゃと音を言わせながら並べる真に、

祖父が


『危ないだろ!何をしてるんだ!』

と焼酎の瓶を真から取り上げてしまい、私は真をなだめようとしたがその場でなぐさめることが出来ずに外に出ると…

石で囲み、落ち着いたみたいだったが中へ戻ろうとすると泣き出し、騒ぎたてていた。


真の大好きな音を携帯で流し、やっと中に戻ることが出来たが、

戻ると

『愛ちゃん、愛ちゃん』

ムードだった。

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