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「言いたくなかったら別にいいんだけど」


へ？いーんだ？



東先輩はちょっと言いにくそうに眉を寄せて私を見下す。


「アイツはちょっと・・普通の奴とは違うから。それだけ覚えておいて？」



「え？それってどういう・・・」



東先輩の言葉がどういう意味なのか聞こうとした時、角から他の先輩軍団と重盛先輩の姿が見えた。



それに気付いた東先輩は


「まっ！それだけ！」


とニカッと笑いながら私の頭をポンポンと撫でていつもの群れに混ざって行った。



それだけ・・って・・・。


“それ”が気になって仕方がありませんけど・・。


結局この日は東先輩の意味深な言葉に悩まされロクに重盛先輩を堪能出来なかった。