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「帰ろっか」



ニコッと微笑んで私の家方向に歩き出した猛司の後ろを歩く。




猛司は両手を頭の後ろで組んで口笛を吹いていて。



私はそんな猛司の大きな背中を見つめながらグチャグチャな状態の頭の中を１つ１つ整理させていく。




だけど、整理させようとすればするほど頭の中が余計ごちゃごちゃしちゃって。




色々な事が頭に浮かんで、浮かんで‥



浮かぶばかりで１つも消えないから頭の中が更にパンパンになっちゃって。




何で突然私を好きになったんだろう‥


とか


何で好きになってくれたんだろう‥


とか



何で




【今】、なんだろう‥‥‥



とか。