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S×強気で恋になる

第2章 出会い

先ほどの事故で遅刻しそうになった俺は、右手の痛みなど忘れ午前中の会議をいくつかこなし、時間は昼休憩になっていた。

「横山ー、いくぞーメシー」
夏目が肩を伸ばしながら俺に言ってきた。
「おー。」
デスクから立とうとして、ふらついた。バランスがとれない自分に戸惑う。
右手やべぇな。なんか動かないってか痺れてる?
「横山ー。おい、純平ー、はやくしろー。」
「うるせーな、わあってるよ。女かお前は」
笑いながら出るオフィス、この右手以外はいつも通りだった。
「お前さー、」
そういって顔を覗かれる。 イケメンってのはコイツのことだなー、って俺も見惚れるくらいの美形だ。顔近ぇよ、ばか。 と思いつつ、突然額に伸ばされた腕にビクっとする。
「熱あるぞ。顔色悪い。っーか、お前の右手全然動いてねーけどなんかあったのか。右手スーツ破けてるし。」
「あぁ。忘れてた」

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