
夏の秘密
第17章 発覚
風太「でも…でも二人は…」
総一郎「血の繋がった実の兄妹だ」
夏「…」
風太「実の兄なのに…そんな…」
夏「私、後悔してない」
風太「夏?」
夏「気持ちを伝えた事も、お兄ちゃんと
関係をもった事も後悔してない」
風太「関係って…まさか」
夏「私の初めては全部、お兄ちゃんなの
初恋もファーストキスも初体験も」
風太「初体験って…」
夏「初体験は初体験よ、私が頼んで」
総一郎「夏!!」
夏「!?」
総一郎「もういいから…部屋に戻れ」
夏「…でも」
総一郎「俺が決着をつける」
夏「…先生」
総一郎「大丈夫、だから心配するな」
夏「…うん」
風太「…」
まだ少し
不安な表情をしていたが
総一郎に説得され部屋に戻った夏
そして
保健室には風太と夏の携帯電話だけが
残されていた
総一郎「…」
風太「高野!!夏にあんな事言って一体
どうするつもりだよ」
総一郎「お前には関係ない」
風太「関係ない事」
総一郎「退学になりたくないだろう」
風太「退っ…それは…」
総一郎「おとなしく待ってろ」
風太「…」
