
夏の秘密
第19章 覚悟
風太「お兄さんだったんだな…」
総一郎「ビックリした?」
風太「…って言うか高野は知ってたんだ
な、夏の…」
総一郎「夏の兄とは元々知り合いだった
し、酔っ払った時に聞いたんだよ」
風太「高校生に酒飲ませていいのかよ?
この不良教師…」
総一郎「飲ませたんじゃなくて、あいつ
が勝手に飲んだだけ」
風太「…」
総一郎「でも…これでわかっただろう?
夏の晴に対する想いの強さを」
風太「わかったよ、でも俺は諦めません
から」
総一郎「…ほどほどにな」
風太「…」
総一郎は保健室へ
風太は部屋へそれぞれ戻った
部屋では夏が気持ち良さそうに眠ってい
て
そんな夏に対し
風太は…
風太「…ごめんな」
この前の事
無理やり襲った事を謝り
頭を撫で、その唇に優しくキスをした
転校初日にキスしたり襲ったりしていた
風太にとって
寝込みを襲うなんて
大した事ではなかったが…
勇助「…やっぱり…あの二人…」
彼にとっては
夏の正体を知らない彼にとっては
今の風太のキスは少し刺激が強かったよ
うだ
