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夏の秘密

第27章 理由



夏「いらっしゃいませ」


久しぶりのバイト
最近は何かと忙しく休んでいたが
本来の目的、お客さんである戸上さんに
会う為にも
休んでる暇など残念ながら
一日もなかった


夏「…」

中川「夏美ちゃん、そろそろ閉めるから
上がって」

夏「はい、でもここ片付けてから上がり
ますね」


今日も収穫はなし
最初の頃は落ち込んだり悩んだりしてい
たが
最近では慣れたもので
今日がダメでも明日、明日がダメでも
明後日、明々後日と考えられるようにな
っていた


夏「お疲れ様でした」

男性「…」


片付けを終え
店を出ようとしたその時
終わり頃にも関わらず一人の男性が入っ
てきた
看板の電気が消えているのに入ってくる
事から常連さんのようだったが
初めて見る人だった


男性「…」

夏「すいません、本日の営業は…」

中川「夏美ちゃん!!」

夏「中川さん?」

中川「夏美ちゃん、彼は…」

夏「?」


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