
夏の秘密
第28章 感じるままに
風太「…」
総一郎「落ち着かないみたいだな」
風太「このまま…ズルズルいかないとい
いけど…」
総一郎「…」
夏が選んだ相手
選んだというか夏の体が求めたのは
総一郎でも風太でもなく…
夏「勇助…だったんだ…」
勇助「…うん」
夏「あ…えっと…」
勇助「気にしなくていいから」
夏「えっ?」
勇助「俺を選んだのはたまたまかもしれ
ないし…先生や風太が好きなら…」
夏「…」
勇助「ううん…やっぱり嫌だ…」
夏「勇助?」
勇助「やっぱり…俺を選んでほしいよ…
出来る事なら俺を選んでほしい」
夏「勇助…」
勇助「…」
自分を選んでほしい
体の相性が良いからじゃなく心で
自分を好きって気持ちで選んでほしかっ
た
その想いは
勇助だけではなく
総一郎、風太も同じだった
