
夏の秘密
第33章 再会
夏「ふぁぁぁ~」
父「眠れなかったのか?」
夏「ん…そういうワケじゃないけど」
結局
昨日はあのまま
晴の部屋で眠ってしまった夏
それが原因で眠れなかったワケではない
が少し
寝不足だった
ピンポ~ン(インターホンが鳴る音)
夏「…誰か来た」
父「誰だろう」
夏「お父さんに用事じゃない?」
父「…わかったよ」
朝から来客
普段なら夏が出るが
ご飯の途中だったし、父に用事だろうと
父に客人の対応を任せた夏
しかし…
父「…」
夏「どうしたの?」
父「…なんか…知らない女性が」
夏「女性?」
父「自分は…晴の知り合いだって…」
夏「お兄ちゃんの…!?」
まさかと思った
彼女の顔は知らないが
でも名前を聞けば、名前を聞けばわかる
女性が自分が探している彼女なのか
彼女じゃないのか…
夏「!!」
女性「…あっ」
夏「あの…失礼ですけどお名前は…」
朋美「朋美です、深谷朋美…」
夏「…やっぱり」
朋美「えっ?」
