テキストサイズ

乾いた空

第1章 一章




何一つ不自由しない、普通の家庭に生まれ育ち、きちんと資格も学校もそれなりの恋愛もしてきた。



成績も上位だった。


社会人になっても何のトラブルも無く普通に生活を送ってきたが、結婚となるとどうしても一歩踏み込め無い。



彼女と一緒にデートして夜景を見ても、ドライブで景色を見ても、



一切美しいと思わなかった。



合わせるのが辛い。


もし、子供が出来ても"可愛い"とは思えないだろう。


「いざ自分に子供が出来れば可愛いものだ。」


と親は言うが、その気持ちが一切理解出来なかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ