無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　窓から五月晴れの日差しと心地よい風がカーテンを揺らし、昼食を摂取したばかりの身体に眠気を誘う午後。
　うっかり欠伸を英語教師に注意され、軽い笑いが差す。
　僕は英文を読み終えると遅くまで勉学に励んでいると思われ心配をされた。
　特進学校に通う僕らは優等生だけれど僕は勉学に励むことはなく暗記力が高いだけ。

　見せかけだけ教科書に視線を落とそうと思ったらとあるものが視界に入ったのは入院し休んでいるらしいクラスメートの机だ。
　机の持ち主はお嬢様中のお嬢様、西園寺グループ総取締役のご令嬢である西園寺遊妃。
　才色兼備を兼揃えた彼女はクラスの中心的だったし、華があるのでもの悲しく映る。
　取り立て仲良くしていたわけではないが優等生は学校を休まないので1つ席が空くだけでも浮いてしまうのだ。
　入院して半月くらいだったかっと、鐘が鳴ったし授業終了っと。

　職員会議があるので6限目は無く、対した連絡事項も無いらしくホームルームも無い。
　課題の出ている教科だけ教科書を持ち、僕はバック手をのばす。
　スクールバックをリュックのように背負い、教室を後にする。

　この状態からわかると思うけれど僕は友達が居ないとゆうか作らない。
　コミュニケーション障害とゆうわけでもない、ただ群れるのが得意ではなかったからだ。