テキストサイズ

貧乳ヒメと書かない作家

第8章 30分前のこと

「せんせぇっはぁっん」

千春の声が大きくなった。


桐生は自分のソレも比例して大きくなるのを感じていた。




今ならそれが出来そうだ。




だが桐生は忘れてないし、知っていた。



自分の担当、松田はいつも時間に厳しいことを。


本当はもっと壊してやりたい。だけど



千春にしか聞こえない小さな声で桐生が言った。

「これ声出してヒロインのセリフだけ読んで」

「はぁ…?」

「まぁ、いいからほらっ」

千春はどんなプレイだよと、内心毒付いたが仕方なく応じた。


千春は桐生が差し出した書きかけの原稿を音読する。



「はぁっ…きもちいい…」


実際されているだけあって読んでるようには聞こえない。



「どこが気持ちいいの?言ってごらん」




桐生は千春のパンツから手を抜いた。



「そんな…意地悪…」



千春は惜しげに読んだ。




原稿の内容ではあったが心が籠もっているのを桐生ははっきり感じていた。


「あれ…これは?」

千春はよみとどまった。


「いじる、だな。こんなのも読めないのか?」


その時、松田が部屋に入ってきた。

「先生ー新人さんなんだから怖がらせないで下さいよ!」」

松田がいつもの真面目な口調で言った。


桐生はバレなかったことにほっと胸をなで下ろしたのだった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ