テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第9章 鍵


部屋には
電気がついていた


よかった

留守じゃなかった。




まぁ、出かけてても
帰ってくるまで
ドアの前で
待ってるつもりだったけどな。




ピンポーン



インターホンを鳴らすと

何も言わずに
マシロは
ガチャっと
鍵を開けて

ドアを少しあけた



「なんですか?」



覗き穴から
俺だって
分かったみたいだ



「なんですか?ってお前

先輩に向かって
なんですかって
それはねーだろ~」




「なんでしょうか

忘れ物でしょうか」




ムカつく。




「ちょ、重い

マジ、手が
ちぎれそう

中、入れて」



そう言って
手に持ってる荷物を
マシロに見せた



マシロは
ちょっと
不審な目をしたが

ドアを開け
俺を中に入れてくれた



「あ~~~

すげー重かった
買い物した店が
ちと遠すぎたみたいだ(笑)」



マシロをよそに
俺は靴を脱いで
部屋に上がり


台所に
買い物袋を置いた




「ユウヤ・・さん?」




「ん?」




「何しに来たんですか?」




「え?俺?」






「はい」







「俺


ここに

住むことに決めたから」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ