
迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第12章 現実
「もう帰っていいぞ~」
そう
神島さんに
2人同時に声をかけられ
どちらともなく
視線を
合わせた
いつもは・・・
どうしてたっけ。
俺、先に帰ってたか?
それとも
たまには
一緒にスタジオを
出たんだっけか・・。
マシロと
同じ場所に
帰る俺は
なんとなく
動揺した。
一瞬目の合った
マシロは
すぐに
俺から目線を外し
流しを片付け始めた
あぁそうか
マシロが
流しをやってくれるから
俺は
お先~~って
帰るんだったな
そんなことを
ひとつひとつ
確認しながら
俺は
帰る支度をした
「そんじゃ
お先っす~~~」
「おう
お疲れ~」
「お疲れ様でした~」
バタンっ
とりあえず
先にスタジオを出て
マシロと
一緒に
帰りてーな・・なんて
センチなこと
思いながら
俺は
ゆっくりと歩き出した
歩きながら
携帯を手にし
マシロに
メールを送った
「晩飯、何がいい?」
(笑)
俺は、嫁かっつーの。
