
迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第4章 湖
湖近くの
駐車場に到着すると
神島さんは
車から降りて
胸一杯に
澄みきった空気を
吸った
それを横目に
私が
後部座席の荷物を持ち
車のドアを閉めると
神島さんは
煙草に火を付けた
「ちょっとだけ
待ってくれ」
「あ、はい」
せっかく
綺麗な空気吸ったのに
どうして煙草なのか
全く意味がわからなかった
神島さんは
太陽がまぶしいのか
目を細めながら
遠くを見つめ
なんだか
いつもとは
違う雰囲気で
煙草を吸っていた
「いくぞ」
「はい」
