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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

水曜日


「あんたたち、一線越える日も眼前ね!」



黎子が、預言者の如くいい放つ。



「ちょっ!黎子また、そんなこと言って!」



「口の中に食べ物突っ込み合ってる時点で、セックスしてるのと同じよ。」



ニヤリと黎子の形の良い唇が笑う。



今日は、お互い仕事が早く終わったので落ち合い、一緒に夕飯を食べることにして、ここ連日の話を一通り話をした。 



話が終わるや否やこの一撃である。
更に追撃が始まった。



「食事って、性癖出るのよ。何食べるか、仕草もだし。」



「…聞いた事はある…。」



「睡眠欲、食欲、性欲!生きていく為に不可欠な三大欲求なのよ。食欲と性欲は相互に影響しながら発達するの。セックスしなくても食事だけで十分だったりするの。」



「へぇ~。」



黎子のお得意の論法に、つい引き込まれていく。



「食欲旺盛なら、そっちも旺盛、好き嫌いが多いなら神経質、ソースとか調味料をドッサリかけたらワンパターン、食べ散らかす人は、だらしなくて粗野だったりするのよ。小田切さんは何か当てはまる?」



「どれも当てはまらないよ!料理も上手いし、仕草もスマートだし、話も広げてくれるし。」



黎子に負けまいとして、何故か小田切さんをかなりヨイショしてしまった。



「そう…小田切さん、テクニシャンでサービス旺盛だと思うわよ。良かったわね。」



勝ち誇ったように笑う黎子嬢。

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