テキストサイズ

母を観察?

第73章 母…どこでも?

「俺は、秋物の上着を見てくるけど…母さん何か見たいのある?」




『ん〜』


母は回りを見渡した



『私、ここにいる!!!
パパも羚くんも気をつけてね!』



母はベンチに座ると、かばんからメモを取り出し、ニコニコしながら
俺と父を見送る…




「父さん…母さん…買い物いいの?」


少し心配になり、父に耳打ちをした



「多分…あの、二人を観察してたいんだろうよ」



父の目線の先には…


買い物に来た男の子二人…

ベンチに座りながら、雑談中…




母の手は…恐ろしいくらい早く、メモにいろいろと書き出している…


多分…あの男の子達はネタにされているのだろう…



母の頭の中で…彼等は…
友達以上の関係にされているに違いない…





「………じゃ…二時間後に…」



あああ!!!
父…逃げた!!





そして、母の目が…




セール品を見る時より





輝いてる





ストーリーメニュー

TOPTOPへ